ガミガミがやる気をなくす!やる気を引き出す見守り方

本当は言いたくないのにガミガミ言っちゃう…

コーチングの体験講座をしていると
「ガミガミ言っちゃうんです」
「言っても言ってもきかなくて」
「回りくどくてイライラしちゃうんです」等々、
親御さんだけでなく、部下を持つ上司、生徒と日々接する先生方など色んなお悩みをお話くださいます。
今日はガミガミ、イライラを手放し、やる気を引き出す見守り方をお伝えします。

ガミガミの奥にある優しさとエゴ

私にもどれも心当たりがめちゃくちゃありますし、「早く正しく確実な方法」でやってもらった方が安心できますよね。
だからどうしても自分の思う安全で早くて効果的な方法に基づいてアレコレしなさいと指示命令してしまいがちです。

その奥には優しさとエゴの両方があります。
失敗しないように早く成果を感じられるようにetc.
そんな相手を思う優しさ。

同時にエゴでもあります。
私のやり方が正しい失敗は許せないetc.

少し大変なことですが、まずは自分の思考の根底にある枠組みに気づくことが大切です。
取り返しのつかないことはNG!と声を大にする必要がありますが、取り返しのつくことはすべてOKと捉えて、相手の失敗から学ぶ権利を奪わないことが何よりも大切なのです。
それは受験でも取引先とのプレゼンでも友人関係でも同じです。学校も取引先も友人だって探せば山のようにあるはずです。

とはいえ、その優しさとエゴをどうやって気づいたり手放していけばいいの!?とお思いでしょう。
それをこれからお伝えします。

相手の人生と選択を認める

子どもや部下が生きているのは本人の人生であり、体験であり、私のものではないことをしっかり認識し、境界線を引くことが大切です。
これは先ほどお伝えした「失敗する権利」にも通ずることです。

私たちはいつまでも親、上司、先生でいられるわけではありません。
手取り足取りできるうちはいいかもしれませんが、いつかそうできなくなる瞬間が来ます。
それは反抗期、異動、卒業だけに限りません。
手取り足取り指示命令する側の疲弊、ストレスなどによって、根をあげてしまうこと、体調を崩すことだってあります。

さらに手取り足取り、ガミガミ言われた続けた先にある結果はご存じの通り、依存的だったり、指示待ち人間、意見がない、そんな人になってしまいます。
それは望むところではないはずです。

もちろん相手の失敗やミスが自分に降りかかってくることもあるかもしれません。その対処は後述します。

相手の「欲」を聴く

人は誰しも自分の欲には忠実です。でもその欲は明確でないことの方が多いです。
ただ怠けたいだけの人はいません。何に重きを置いているから、ガミガミ言われないと動けないのか。
本当はどうしたいと思っているから、後回しにしているのか。
欲とガミガミ押し付けていることの先にある成果が一致していたら、「言われなくてもやる」のです。
だからこそ、ガミガミ言う前に、本人の欲を掻き立てるような、メリットを提示する必要があります。

タイミングを起こす

やる気スイッチはやり始めてから入るといいます。やり始めたときの感情が強ければ強いほどやる気スイッチは継続します。
やり始めのタイミングを起こすことが大切なのですが、これもまた、ガミガミ言ったところで変わりません。
「予感を体験」することが不可欠です。

予感を体験って何だ?と思われるかもしれません。
でも簡単なことです。3つのパターンがあると思います。

一つ目はこのままだとヤバい!と本人が実感できる体験。
ライバルに圧倒的差をつけられた、相手に心底愛想を尽かされた等のいわゆる失敗体験です。

二つ目は、もしかしてイケるかも?!と感じる成功体験です。
これは偶発性と成功の秘訣を引き出すことが大切です。
言われたからやって上手く行った、ではやはり依存的になってしまいます。
何だか分からないけど、上手く行ったという、何だか分からないことの中から自分なりのやり方を見つけて初めて「次も試してみよう!」となります。

最後は、心から尊敬する人から応援されることです。
親や上司、先生といった身近な人では相手の悪い面も見えてしまっているので、どうしても反感を持ってしまいます。
だからこそ、ちょっと手の届かないくらいの距離にいる尊敬する人に応援されることが心に火を灯すのです。

まとめ

ガミガミ言ってしまう背景には優しさもある一方でエゴもあります。
相手にガミガミ言う前に、自分の気持ちと自分にしかできないこと/相手に委ねることの線引きをすることが必要です。

ぜひお子さん、部下、生徒の方々と双方がそれぞれの力を出しきれるよりよい関係性を築いていってくださいね!

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