行動するためにモチベーションを高めようとするから失敗する!?

モチベーションを高めても行動できないよ。
こういわれたらどう感じますか?

え!?なんで?と疑問に思う方も、そうなんだよね~!と同意してくださる方も半分ずつくらいはいらっしゃるのではないでしょうか。
私も行動するためにモチベーションは不可欠だと思ってました。

コーチングのなかではモチベーションの向上や維持といったテーマもよく扱います。
それでもモチベーションがとても高まっているのに行動できない方が一定数いらっしゃって、モチベーションが高くて、とるべき行動は明確になっているのにどうして行動できないのかと疑問に思っていました。

モチベーションを高めることはとても大切です。
でもモチベーションだけで乗り越えようとするのは不可能だということに気づきました。
今日はモチベーションと行動についてお話していきたいと思います。

モチベーションが必要な理由

モチベーションというのは簡単なことばで表すと、やりたい!なりたい!と思う気持ちです。
意欲がないことに時間を割いて考えたり、取り掛かることはできません。
だからモチベーションが湧いていること・高く維持できていることはとても大事です。

コーチングセッションでも最初は目標達成した姿や問題が解決した姿を描きながら、そうなりたい!そうなれたらこんなことができそう、あんなこともやってみたい!とモチベーションを上げることで、目標達成・問題解決の意義や意思を必ず再確認します。
(モチベーションが湧かないことはそもそもやりたくないことなのかもしれません。この話はまた別でお話しますね)

目標達成や問題解決した姿を描く時点では、ワクワクしたり前向きな気持ちが感じられてやる気がみなぎってきます。
だからこそ、この目標を達成するために(もしくは問題を解決するために)、時間や労力を割こう!と思えるわけです。
そしてこのワクワクが継続していると、何をしていけばいいかといった行動のアイデアもたくさん湧いてきます。

モチベーションは時間と共に低下する

考えているときと行動するときにタイムラグがある場合、ワクワクした感情や高まったモチベーションは時間と共に低下していきます。
コーチングセッションではコーチのサポートがある状態で話をするので、ワクワク感はとても高い状態です。
でも行動するときにほとんどの場合コーチは不在です。
自分だけで行動しないといけないときには、いろんな雑念が湧いてきます。

後ろ指刺されたらどうしよう
失敗するのが怖いな
本当にできるのかな

こんな不安な感情を抱きながら、話した時のあのモチベーションとテンションを思いだしたいと思ってもそれは難しいかもしれません。

モチベーションは感情です。
感情はその時の自分の状態や置かれている環境によってとても大きく揺れ動いてしまうのです。
これが行動できない理由です。

行動するなら〇〇を使う

では行動するために必要なものは何か。

それは意思です。

意志が弱いから困ってるんだよ~という方はもしかしたら行動のハードルが高すぎるのかもしれません。
誰しも大きな行動をとるときには不安を感じたり、心理的ハードルが現れます。
でも小さな行動だとどうでしょうか。

例えば、毎日5キロ走るという行動が自分にとってはハードルが高いと感じるのであれば、もっと小さなハードルを行動として設定してみます。
例えば、毎日ランニングシューズを履くという行動にしてみるとハードルの高さはどう変わりますか。

なんだ、そんなことくらいなら毎日できるよ。
でもそんな行動小さすぎない?

そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
でも皆さん、散らかった部屋を片付けるのが面倒で放置していたけれど、ごみを一つ捨てただけでスイッチが入って思った以上に部屋の片づけが進んだといったような経験はないですか。

やる気はやらなければ現れないといわれるように、小さな行動をすることがスイッチになるのです。

意思の力を低下させる思考の罠

そうすると、よしじゃあ目標はランニングシューズを履くことにしようと決めながら、自分に「とはいっても1キロくらいは走らなきゃな」なんていう秘密の行動目標を立てるのは御法度です。

自分にうそをついても自分が一番知っているわけですから、それをした瞬間に小さな目標が大きな目標にすり替わってしまいます。
走ったことのない人が急に1キロ毎日走るというのはとても大きな意志の力が必要です。
シューズを履くだけといいながら1キロ走るという意志の力以上のことを自分に課すと意志の力が働かなくなっていき、結局、1キロ走れないならシューズを履いても意味ないよね、とシューズを履くことすらしなくなってしまうのです。

大事なのは自分の意志の力でできるくらいの行動を設定することです。
そして最初の行動がとても簡単すぎると感じたり、習慣になった時にはぜひ次の新たな行動にチャレンジしてください。

まとめ

目標を描くときはモチベーションを大事にしながら設定する。
行動するときにはモチベーションではなく自分の意志でコントロールできる行動を設定する。
この二つを意識するだけで、確実に行動することができますよ。

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