協力体制が感じられない組織を「チーム」にする3つの要素
メンバーにまとまりがない、個人プレーになっている、協力体制が見られないといったお悩みを耳にします。
そのような「人の集まり」を「チーム」にするには3つの要素が欠かせません。
今日は人の集まりである「グループ」と、協力体制があり成果をあげられる「チーム」の違いを含めてご紹介します。
チームかグループか
そもそもチームとは何か、グループとの違いからご説明します。
グループは、共通の利益や目的を持つ個々のメンバーが集まったものですが、共通の目標やタスクに取り組む必要はありません。
独自の仕事や責任を果たすことが一般的です
例えば個人のファンを増やすために集まったアイドルグループとか資格取得を目指した勉強会などです。
チームは、共通の目標や使命を達成するために協力し合うメンバーからなる集団です。
チームは協力が必要であり、お互いに情報を共有し、役割や責任を分担しながら共通の目標に向けて協力していきます。
例えば野球チームやプロジェクトチームなどです。
チームのメンバー間では「私たち」という意識が働くため、「私たち」という主語が使われることがよく見られます。
つまり、グループは単なる集まりであり、チームは共通の目標達成のために協力し、協働する集団なのです。
グループからチームにするために欠かせないこと
グループがチームになるためには、大切な要素が3つあります。
すぐにできるものもあれば、時間を要するものもありますが、時間をかけてでもチームになることで結果、早く成果を得られることができますし、チーム外での活動にもポジティブな影響が生まれます。
一つずつ解説していきます。
共通の目標
チームは、メンバーが共通の目標や使命に向けて協力し合うことで成り立ちます。この共通目標があることで、メンバーは一体感を感じることができ、全体としてのまとまりをもって進むことができるようになります。
相互信頼とコミュニケーション
共にチームとなるにはメンバー同士がお互いを信頼し合い、オープンで建設的なコミュニケーションが不可欠です。
遠慮なくアイディアや意見を共有することができるようになり、ひらめきや発想が広がったり、進捗状況や課題の確認をすることで誤解や不確実性が減り、さらに協力を求めあうこともできます。
心理的安全性の高い関係性をつくるために共通のグランドルールを作っておくことも有効です。
役割と責任の明確化
各メンバーが自身の役割や責任を理解し、それぞれが何を担当しているのかを把握することで、チームの全体像が全員に見えるようになります。
さらにそれぞれが自身の役割を通してどのようにチームに貢献できているかを実感できることで、さらに全体の目標へのコミットメントが強化されます。
まとめ
チームとグループは、共通目標の有無がカギになります。
共有目標、信頼関係とコミュニケーション、役割と責任の明確化をすることで、グループからチームとなり、メンバーが一体感を持ちながら共通の目標に向かって効果的に協力することができるようになりますよ。