レベル別!聴き方の深度

聴き方にもいろんな深さがある

聴くって難しい!コーチングを学び始めた人たちがよくおっしゃいます。
何気なくやっていた聴くということがこんなにもたくさんのやり方があって、そしてそれ以上に聴き手の器に左右されるのか!と驚かれます。
そして私自身もいつまでたっても、どこまでいっても聴くってなかなか奥が深いと思います。

傾聴の技術というのはたくさんの本やネットで知ることができますので、今日はちょっと違った視点でレベル別に聴くことを探求してみたいと思います。

レベル1:情報をとらえる

何が・いつ・どこで・起きたのか、こういった情報をとらえることは私たちが人の話を聴くうえで外せないところです。
ここが聴きとれてないと、「私の話、きいてなかったでしょ!」と相手はお怒りモードに入ってしまいます。
だいたい、うわの空で聴いてるときや、自分が次に何を話すかを考えているとき、そういったときには情報をとらえることもできずに、いわゆる聞き流しをしてしまっていますよね。
話している事柄をしっかりと聴くことは聴くことの基本です。

レベル2:相手の発した感情を受け取る

相手がどんな気持ちだったのか、話の中から相手の感情を自分なりに受け取って、相手にその気持ち私もわかるよ、ということを示しながら聴けると、相手の方も安心して話してくれます。
情報は捉えていても、相手の気持ちを受け取らずに、アドバイスをしたり、分析や受け流してしまうと相手の方は「どうせこの人に話してもわかってもらえない」と感じて話してくれなくなります。

レベル3:相手の感情に共感する

喜怒哀楽、どれをとっても感情が一種類だけなんてことはありません。
いろんな喜びがあったり、哀しみがあります。
それを相手の方が感じたのと同じくらいの温度感で、同じような感情を味わおうとしながら寄り添うことが大切です。
飛び上がるような嬉しさなのか、じわじわと広がっていくような嬉しさなのか、どんな嬉しさかを相手の言葉、表情やしぐさそういったものから感じつつ聴きます。
もしかしてそれが感じづらい時にはもっと表現してもらえるように促したり、質問したりすることが必要になるかもしれません。

レベル4:相手が発した言葉以上の感情をキャッチする

感情というのはその人のものの見方や捉え方によってさまざまに異なります。
レベル2では相手が言葉にした感情を受け取ることでしたが、レベル3ではものの見方や捉え方を踏まえてまだ言葉になっていない感情をキャッチすることです。
いわゆる「同じ景色を見るような聴き方」というのはこういう聴き方なんですよね。

このレベルまで来ると、ただ話を聴くのではなく、相手の方に質問を投げかけながら聴くことになります。
なぜならば、相手のものの見方や捉え方は相手にしかわからないからです。
そしてたいていの場合、話している本人ですら気づいていなかったということもよくあります。

コーチはこういうレベル4のような聴き方ができるからこそ、相手の方に心から信頼してもらえたり、本音で話してもらえたりしますし、そうすることで相手の中に様々な気づきが生まれるんですね。

コーチングを学んでいる方は

コーチングを学ぶだけではなくて練習したり客観的なフィードバックが必要だといわれるのは、自分ではこの深度がどの程度できているのかわからないからなんですよね。
私もメンターコーチングを受けたり、オブザーブ付きのコーチングセッションをすることでレベル4になるために何をすればいいのかを確認したり、模索してきました。
ぜひコーチとしてお仕事をしたい方は時折、健康診断のように客観的にセッションを見てもらえる機会をもつことをお勧めします。

まとめ

自分の「聴き方」が今どれくらいのレベルでできているのかをチェックしながら、ぜひ次のレベルにチャレンジしながら聴いてください。
聴き上手になれること、間違いなしです!

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