上手くいかない理由はここにあった!目的・目標・手段の掛け違い
目的・目標・手段の混乱が迷走を生み出す
この記事では、最初は一致団結していたプロジェクトが迷走してしまう理由とその解決方法についてお伝えします。
会議だけではなく、PTAやサークル内、パートナーとの会話にも役立ち、より団結力が増していくことができます。
始める前に確認しよう、成功のための3つの考え
目的・目標・手段ごちゃまぜにしないために大切な3つの考え方があります。
①それぞれの意味
②考える順番
③アイデアの量
目的・目標・手段の意味
何かをスタートさせるときは必ず「~のために」という目的があるはずです。
そして目的達成するために「AのためにBをしよう」と目的までの通過点となる目標が現れます。
さらにはその目標を達成するために「BするにはCという方法を使おう」といった手段が現れてきます。
例えば、「来月開催される同窓会に若々しく出席するために5キロ痩せよう。その方法として糖質制限してみよう」となります。
つまり、目的→目標→手段の順番で物事は決まっていくはずなのです。
まれに目標が先にあり、よくよく聴いていくと本人にも気づいていなかったような目的に気付くような場合もありますが、これは後述します。
上手くいっていない場面でよく見かけるのは、目的は忘れ去られて、目標達成することが最終到達地点になってしまっているという状況です。
目的と目標、そして手段が入れ違ってしまうと一気に方向を見失ってしまうのです。
手段は扱いやすいが最後に考える
手段というのは言い方を変えれば、やり方です。
先ほどの例でいえば、5キロ痩せるための方法は糖質制限だけではありません。筋トレでもいいでしょうし、脂質制限、エステに通うなんて言う方法もあります。
色々選択肢があるということは様々な検討をしないといけないということもあり、どうしても意識が手段に向きがちです。
特にこれが複数名で行われるプロジェクトなどの場合には、それぞれの異なる考えや意見、価値観があるため、検討すべき選択肢はさらに膨大になります。
しかし本当に大切なことは「何のために」や「どうありたいか」なのです。
迷走する理由には“木を見て森を見ず”になっているからです。
目的のための目標・手段は複数用意する
そもそも先ほどの例の目的は「来月開催される同窓会に若々しく出席するため」でした。
その目標として「5キロ痩せよう」というものが出てきました。
さて、目的達成のための目標はこの一つしかないのでしょうか。
5キロ痩せるだけではなく、ウエストを絞る、メイクを変える、自分に合った装いをするなど様々な目標が出てきます。
もし仮に同窓会までに5キロ痩せていなくても、明るい表情や髪型などでいくらでも若々しく見られることは可能です。
ここに落とし穴があるのです。
目標の5キロ痩せることばかりに目を向けてしまっていると、5キロ痩せることだけが重要になり、もしかすると無理なダイエットで肌はカサカサ、心は荒むなんていう若々しさからは縁遠い状態になる可能性もあります。
目的のための目標は複数掲げておいて、その中からまずは一つを選ぶ。
目標のための手段も複数考えておき、その中から一つずつ取り組む。
複数のアイデアを持ち、状況に合わせて選びなおすことがとても重要になります。
まとめ:目標や手段で迷った時は目的に立ち返ろう
目標や手段ばかり追い求めているとどんどん苦しくなってきます。そんな時には「~のため」という目的に立ち返りましょう。
そうすることで初心に帰ることができるだけでなく、新たな道筋ややり方が見えてくることで、袋小路から抜け出すきっかけになります。