なぜあの人に言われると嬉しい?ほめ上手さんがしている3つのこと
ほめているのに喜ばれないのはなぜなんでしょう。
子どもの頃はほめられると純粋に嬉しくて、そのままほめ言葉を受け取ることができていました。でも経験を重ねるにつれて、ほめ言葉がそのままの意味を表していないこともあるということを知るようになると、素直に喜んでいいのか謙遜したほうがいいのか分からなくなってきます。
そのような状態でほめても上手く伝わらないですよね。
今日はほめ上手さんがしている、相手にしっかり伝わり受け取りやすい伝え方をお伝えします。
本当のほめ上手とただのほめたがり屋
本当のほめ上手な方は相手が受け取りやすい形で伝えることができるものです。その一方でほめたがり屋の方は、『こんなにあなたのことを大切にしているのよ、認めてるのよ、ほめてるのよ。さぁ、受け取りなさいよ』と相手に無理やりにでも受け取らせようとするのです。
ほめるとは
そもそもほめるとはどういうことでしょう。
「ほめる」には「褒める」と「誉める」があります。
「褒める」は優れたおこないを褒める、称えるという意味を持ち、一般的に目上の人が目下もしくは同等の人に対して褒める際に使用します。
「誉める」良い評判やほまれという意味があり、社会的な功績や偉業を成し遂げた際に使われます。
どちらにしても相手の良い点や上げた成果に対してプラスの評価をして伝えることなのです。
比較してほめていませんか
○○と比べて、とか私なんかより、と言った形で何かと比較しながらほめる方がいらっしゃいます。
そうするとそのほめ言葉を受け取った瞬間に比較した相手のマイナスも受け取ったことになってしまうため、あまり受け取りたくないほめ言葉になってしまうのです。
相手の焦点によって受け取り方が変わる
相手にも相手なりの評価があります。自分の評価と相手からの評価が一致していたとしたら、すんなりと受け取って喜んでくれます。
しかし、いくらプラスの評価を伝えたとしても相手に受け取る準備ができていなければ、お世辞と捉えられたり、謙遜されたり、ときには嫌味として捉えられることすらあります。
相手が受け取りやすい伝え方
では、どう伝えれば、自分が感じ取ったことを相手が受け取りやすい形で伝えることができるのでしょう。それには3つのポイントがあるのです。
評価をせずに、受け止める
良し悪しを評価判断してしまうと、プラスの面を伝えたときには、その裏側にマイナスがあることが無意識的に伝わります。例えば「そのメイク似合ってる!」と言えば、「前は似合ってなかったのかしら…」と余計な勘繰りをされてしまいます。
似合っているかどうかは評価を求められない限り本人が決めていいですし、似合っていると思ったから今日そのメイクを施しているわけです。
それであれば、「メイク変えたんだね」とその場で起こった事実のみを伝えることで、あなたの変化に気付いているよということを伝えるのです。
評価が欲しければ相手から「どうかな?」ときいてきます。その時には評価をすればいいですし、「そうなの!」と言われればそれ以上、言う必要がないのかもしれません。
アイメッセージを使う
日本語はともかく主語を抜かしがちです。主語を伝えないことで「みんなが」をそう思っているのか「私が」そう思っているのか、「あなたが」そう思っているに違いないと思っているのか、とても分かりづらいのです。
「みんなが」のニュアンスで受け取ると一部のそう思わない人がいる可能性を考慮して、謙遜しなきゃという意識が出ますし、「あなたが」であれば、勝手に決めつけられた感じがします。
だからこそ「私は素敵だと思う」とアイメッセージを使うことで、相手が行うその人自身の評価はどうであれ、受け取りやすくなります。
相手の考えを尊重する
「たまたまだよ」という謙遜や「でもここがちょっとね」というマイナス評価が相手から出てきたときに、無理やりほめるを押し付ける方がいらっしゃいます。
そうすると同じ熱量かそれ以上で相手は反論せねばと思い、謙遜やマイナス評価を強めます。
だからこそ、相手が謙遜したりマイナス評価をしたとしても「あなたはそう思ってるのね。でも私は伝えた通りこう思っているよ」と相手の考えを尊重したうえで、それ以上ほめる気持ちを押し付けずにとどめておくことが大切なのです。
まとめ
ほめることはとても素敵なことです。
だからこそ相手が受け取りやすいようにまずは「認める」ことからスタートし、アイメッセージを使いつつも相手の考えを尊重していければ、自然とあなたのほめ言葉を受け取ってくれるようになります。