「先生」必見!!ティーチングとコーチングの使い分け
ティーチングとコーチング、どう使い分けたらいい?
今まではティーチングだけしていたけれど、それでは主体性が育たない。だからコーチングを取り入れたい、そうおっしゃる先生・指導者・上司の方はとても多いです。
でも実際にはティーチングとコーチングの使い分けをどうしたらよいのか分からないというお声をよく伺うので、使い分けについてお伝えします。
ティーチングを使うとき
教える、つまりティーチングはとても大切です。私たちは親や先生、いろんな周りの方から教えてもらって、お箸が持てたり、計算ができるようになってきました。
たとえば地球が丸いことだって、凡人である私は教わらなければ、きっと一生知ることも気づくことも、気にすることすらなかったでしょう。
どんな人にティーチング?
やり方が分からないとにっちもさっちも行かないですよね。例えば、仕事の仕方が分からないのに、「どうすればいいと思う?」なんて聞かれても相手は答えることができません。
やり方が分からない、アイデアが十分に相手にない場合にはまずは教えるというティーチングが効果を発揮します。そして経験を積むことは人が何かをできるようになるための最初のステップとしては欠かすことができません。
最初は「知る」ことが不可欠なのでティーチングからスタートします。
ティーチングが必要な場面
そして特に必要な場面として考えられるのが緊急度が高い時です。締め切りがある、すぐに対処しないとクレームや事故につながる場合には、相手の考えを引き出すよりも、すでに経験豊富な方の指導の下で対応することが必要です。
そういった場面ではコーチングよりもティーチングを優先します。
コーチングを使うとき
ティーチングで一通りできるようになると、その後コーチングへ移行していくのですが、このタイミングが肝なんです。
そろそろ一人で判断できそうだ、指示待ち人間から抜け出してほしい、そう思った時にはコーチングの出番です。
今まで培ってきたことの中からアイデアややり方を引き出して、自分なりの方法を見つけることで、主体性が育ち、それが自己信頼にもつながっていきます。
どんな人にコーチング?
すでにやり方はたくさん知っている。経験もそれなりにある。そういった方には知っている知識や経験を踏まえてさらに飛躍していただきたいものですよね。そんなときに効果が出るのがコーチングです。
ただマニュアルの通りにするのではなく、今置かれている状況を見て、自分が培ってきた経験や知識、周りの人がしていたことなどを混ぜ合わせて、新しいやり方・よりよい方法を導き出すことにコーチング最適です。
コーチングに最適な場面
コーチングに最適な場面としては急ぎではない、ある程度考える時間があるときです。
新しい考えややり方を生み出すには考えるための時間が必要です。急かされてしまっては、なかなか新しいものを作り出すことはできません。
時間にゆとりのあるもの、もしくは一通り何かしらの区切りがついて振り返りを行う際にはコーチングがパワーを発揮します。
その時にはコーチングを行う側がしっかりと認める・聴く・質問するなどのスキルはもちろん、相手の主体性を重んじ、可能性を信じるコーチングマインドを持っていることが不可欠です。
まとめ
・最初はティーチング、それが定着したらコーチングに移行する
・緊急度と重要度を考えて判断する
これらを見分けることが上手な使い分けになります。